蚕の繭を原料として製造した糸の総称。

生糸 / きいと
蚕の作る繭から繭糸を解離し、数本以上の繭糸を繰糸して作成した糸。
撚糸や精練などの加工を行っていない物。
原料の繭の色によって白繭糸と黄繭糸に大別される。
現在は白繭糸の生産が主流であり、黄繭糸は東南アジアで僅かに生産されている。
練糸 / ねりいと
セリシンとフィブロインの2重構造である生糸からセリシン部分を精練作業によって取り除いた糸。
精練作業により、白さや絹独特の柔らかくて光沢のある風合が表れる。
玉糸 / たまいと
2頭、まれには3頭以上の蚕がひとつの繭を作る場合があり、その繭から繰糸した糸を玉糸とよぶ。
山繭糸 / やままゆいと
山繭蛾の繭から採取した糸。
繊維が太く、黄緑色を帯び、丈夫で光沢がある。
紬糸 / つむぎいと
屑繭、もしくは真綿から紡ぎだした糸。